当科の最大の特徴は、腎臓外科と合併し、日本でも数少ない腎臓病センターを構成していることです。

腎臓病センターでは腎臓内科と腎臓外科とが診療科の垣根を取り払い、同一の外来、同一の病棟で、腎臓病の段階に応じた最適な医療を、効率的かつ総合的に提供しています。従って軽微な尿所見異常のみの初期の腎疾患から末期腎不全に対する移植を含めた腎代替療法まで、フレキシブルに研修可能である点が当科の突出した特徴でお勧めポイントです。

腎臓内科の診療面では、内科的腎疾患の全て、すなわちIgA腎症を代表とする各種糸球体腎炎、間質性腎炎、血管炎・糖尿病など全身疾患に伴う腎臓病、多発性嚢胞腎・ファブリー病・アルポート症候群などの遺伝性腎臓病、急性・慢性腎不全など、多岐にわたる疾患を対象に、臨床所見に加え腎生検所見などを含めた精査をし、治療方針を決定します。

また末期腎不全に対する腎代替療法として、血液透析・腹膜透析のみならず腎移植患者への説明、移植後のフォローにも関与しています。血液浄化療法室では、慢性腎不全患者に対する血液透析療法に加え、急性腎障害患者に対する急性血液浄化、血漿交換・エンドトキシン吸着・顆粒球除去などの各種アフェレシスなど広範な治療法に対応しています。

研究も活発に実施しており、感染関連糸球体腎炎、腎血管炎、腹膜透析、腎移植などの臨床と関連したテーマに関して、科研費を継続的に獲得し毎年多数の英語論文を発表しています。臨床医として勤務しながら臨床関連の研究を論文化し、学位を取得することも可能です。

是非、当科での専攻医としての研修をご検討下さい！