希望に応じてフレキシブルに対応出来る内科プログラム
当科には内科標準コース、Subspecialty 重点コースの2コースがあり、それぞれ専攻医の将来展望に沿った柔軟なプログラム設定が可能となっています。
また、2017年に腎臓病センターが設立され、日本でもまれな腎臓移植も診られる内科医の育成も日々行われています。
こちらから各種フライヤー・プログラムをダウンロードできます。
《簡易版》内科標準コース 《簡易版》
Subspecialty 重点2年コース 《正式版》
新専門医制度 内科領域
モデルプログラム
(2025.4更新)
内科標準コース
内科標準コースでは連携施設での研修を何年目に行うのかをプログラムの任意に設定出来ます。

※院内の研修期間中に、内科領域での救急対応を担当する。
※モデルプログラムとして紹介するこのコースでは連携施設での研修を3年目としているが、連携施設での研修を何年目に行うのかはプログラムの任意とする。(最終的に修了要件を満たすことが重要です)
Subspecialty 重点2年コース
Subspecialty 重点コースでは Subspecialty に比重を置く期間をフレキシブルに対応できます。

※Subspecialty重点コースでは、Subspecialtyに比重を置く期間を2年間設定する。このSubspecialtyの設定時期及び連携施設での研修時期を何年目にするかはプログラムの任意とする。(最終的に修了要件を満たすことが重要です)
特別地域連携プログラム枠

※①日本専門医機構が定めた医師少数の地域に限る連携施設
②1年目2年目で行くことも可能
豊富な症例数と科の垣根を超えた充実した指導環境
東京医科大学八王子医療センター内科専門研修プログラムで募集可能な内科専攻医数は1学年3名とします。
東京医科大学八王子医療センター診療科別診療実績
2024年実績 | 入院患者実数(人 / 年) | 外来延患者数 (延人数 / 年) |
---|---|---|
消化器内科 | 15,630 | 19,465 |
循環器内科 | 11,632 | 18,384 |
腎臓内科 | 7,500 | 14,044 |
呼吸器内科 | 6,062 | 6,985 |
血液内科 | 0 | 1,131 |
糖尿病・内分泌・代謝内科 | 2,874 | 9,442 |
脳神経内科 | 5,396 | 6,503 |
感染症科 | 185 | 990 |
リウマチ科 | 1,606 | 4,879 |
高齢診療科 | 4,155 | 2,790 |
臨床腫瘍科 | 2,043 | 2,415 |
救命救急部 | 12,093 | 5,426 |
※血液領域の入院患者は少なめですが、外来患者診療を含め、1学年3名に対し十分な症例を経験可能です。
バラエティに富んだ連携病院群
内科領域では、多岐にわたる疾患群を経験するための研修は必須です。東京医科大学八王子医療センター内科専門研修施設群研修施設は東京都および東京都内の医療機関から構成されています。
東京医科大学八王子医療センターは、東京都南多摩医療圏の中心的な急性期病院です。そこでの研修は、地域における中核的な医療機関の果たす役割を中心とした診療経験を研修します。また、臨床研究や症例報告などの学術活動の素養を身につけます。
連携施設には、内科専攻医の多様な希望・将来性に対応し、地域医療や全人的医療を組み合わせて、急性期医療、慢性期医療および患者の生活に根ざした地域医療を経験できることを目的に、高次機能・専門病院である東京医科大学、地域基幹病院および地域医療密着型病院と連携し構成します。
高次機能・専門病院では、高度な急性期医療より専門的な内科診療、希少疾患を中心とした診療経験を研修し、臨床研究や基礎的研究などの学術活動の素養を身につけます。
地域基幹病院では、東京医科大学八王子医療センターと異なる環境で、地域の第一線における中核的な医療機関の果たす役割を中心とした診療経験をより深く研修します。また、臨床研究や症例報告などの学術活動の素養を積み重ねます。
地域医療密着型病院では、地域に根ざした医療、地域包括ケア、在宅医療などを中心とした診療経験を研修します。
各研修施設の概要 (2025年3月現在、剖検数:2024年度)
病院 | 病床数 | 内科系 病床数 |
内科系 診療科数 |
内科 指導医数 |
総合内科 専門医数 |
内科 剖検数 |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|
基幹施設 | 東京医科大学 八王子医療センター |
610 | 178 | 12 | 36 | 24 | 5 |
基幹施設 | 東京医科大学病院 | 904 | 258 | 13 | 84 | 79 | 17 |
連携施設 | 福生病院 | 316 | 26 | 3 | 1 | 4 | 2 |
連携施設 | 南多摩病院 | 170 | 100 | 9 | 2 | 8 | – |
連携施設 | 永生病院 | 500 | 104 | 2 | 1 | 6 | – |
連携施設 | 八王子山王病院 | 157 | 75 | 6 | – | 3 | – |
基幹施設 | 戸田中央総合病院 | 517 | 256 | 6 | 16 | 9 | 5 |
基幹施設 | 深谷赤十字病院 | 474 | 186 | 6 | 14 | 10 | 5 |
基幹施設 | 近森病院 | 489 | 250 | 13 | 30 | 28 | 9 |
基幹施設 | 東京医科大学 茨城医療センター |
501 | 138 | 7 | 21 | 12 | 2 |
基幹施設 | 北里大学病院 | 1130 | 365 | 8 | 46 | 52 | 23 |
基幹施設 | 杏林大学 医学部付属病院 |
1137 | 360 | 13 | 78 | 48 | 26 |
基幹施設 | 多摩南部地域病院 | 287 | 100 | 5 | 13 | 9 | 4 |
基幹施設 | 宮崎市郡医師会病院 | 267 | 90 | 3 | 20 | 13 | 6 |
各内科専門研修施設の内科13領域の研修の可能性
病院 | 総合内科 | 消化器 | 循環器 | 腎臓 | 呼吸器 | 血液 | 内分泌 | 代謝 | 神経 | 感染症 | アレルギー | 膠原病 | 救急 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
東京医科大学 八王子医療センター |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | △ | 〇 | 〇 |
東京医科大学病院 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 |
福生病院 | △ | △ | △ | △ | × | × | × | × | × | × | × | × | × |
南多摩病院 | 〇 | △ | △ | △ | × | × | △ | × | △ | × | △ | × | △ |
永生病院 | 〇 | 〇 | 〇 | △ | △ | △ | △ | △ | 〇 | △ | × | △ | △ |
八王子山王病院 | 〇 | × | × | 〇 | × | 〇 | 〇 | × | × | × | × | × | × |
戸田中央総合病院 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | △ | △ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
深谷赤十字病院 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 |
近森病院 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
東京医科大学 茨城医療センター |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | △ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | △ | 〇 |
北里大学病院 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | △ | × | 〇 | 〇 |
杏林大学 医学部附属病院 |
△ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | △ | 〇 | 〇 |
多摩南部地域病院 | 〇 | 〇 | 〇 | △ | 〇 | △ | 〇 | 〇 | △ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
宮崎市郡医師会病院 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | △ | △ | 〇 | △ | △ | △ | △ | 〇 |
各研修施設での内科13領域における診療経験の研修可能性を3段階 ( 〇 △ × ) に評価しました。
〈 〇:研修できる △:時に経験できる ×:ほとんど経験できない 〉
専門研修施設(連携施設)の選択について
1年〜2年間は、連携施設で研修します。この連携施設での研修の時期及び施設の選択に関しては、専攻医の希望・将来像の他、達成度、進捗度を合わせてプログラム委員会で検討し決定します。地域医療重視の観点から、多摩地区の連携施設での研修を半年以上行うことを原則とします。
最も距離が離れている東京医科大学病院は東京都にありますが、東京医科大学八王子医療センターから電車を利用して、1時間程度の移動時間ですので、移動や連携に支障をきたす可能性は低いです。
疑問・質問などお気軽にメールください

八王子医療センターの内科は、いい意味で規模が丁度良く、また各科の垣根が低いため、軽傷から重症まで経験出来る症例数がとても多いのが特徴です。また、指導医の先生も中堅からベテランまでバラエティにとんだ人材が揃っており、熱意を持って指導に励んでいます。内科に興味を持たれている若い先生が多くを勉強するのにここは最適な環境だと思います。不明点、質問なども含め、是非連絡をいただければと思います。
内科領域 モデルプログラム責任者
腎臓内科・血液浄化療法室
科長・教授 尾田高志
科長・教授 尾田高志